LMOの歩み
LMO(Love Mind Organization)実行委員会は、多くの人を励まし生きる力を育む一助になるように、「音楽に込められた共生のメッセージを多くの人が共有して、他者理解や、共生の世界を築いていくためのそのきっかけ作りを行うこと」を目的に発足。舞台製作者、広告デザイナー、牧師など様々なスキルを持ったメンバーが結集し、知恵を出し合い、さまざまなコンサートの企画や運営を行っている。
① 2013年 ケルン放送管弦楽団木管トリオコンサート(会場:クレオ大阪中央)
自閉症の女の子Nちゃんの描いた14枚の絵(サン=サーンスの動物の謝肉祭いろいろな動物の名前の付けられた14曲の小品からなる組曲 )が大型スクリーンに曲と共に映し出され、大いに会場が盛り上がった。トリオの3人はもちろんドイツ在住のケルン放送管弦楽団のプロの芸術家。クラリネットのアンディさん、オーボエの吉田さん、ファゴットの水間さんとの演奏とトークに絵の雰囲気がぴったりとあい、思い出に残る演奏会となった。その後ドイツにも持ち帰り、使われている。呼ばれたNちゃんは、得意げに3人に花束を持ち登場し、長ーいありがとうを言った。スカート姿が可愛かった。
② 2015年 第1回ムジカ・シオンコンサート(会場:クレオ大阪中央音楽室)
ゴスペルシンガーJAYE公山氏の3回のワークショップを経てコンサートの中でゴスペル曲を2曲歌った。その中に自閉症の障害を持っているKちゃん、知的障害のNちゃんが参加。初めは大きな声を出し馴染まなかったが、徐々に歌うことの楽しさを覚え、調和したきれいな発声で歌い出した。みんなに褒められ自尊感情も高まった様子。本番でも歌い切った。支援次第でこんな日が来た、と両親や仲間と共に喜ぶ姿はまさに共に生きる共に歌えた喜びであった。33年間支援学校で教師をしていたため、その教え子がたくさん集まり立ち見ができるくらいいっぱいに障害を持った親子が来てくれた。思い出の曲も歌った。音楽を通しみんなが輪になり楽しんだコンサートだった。音楽同窓会みたいな演奏会、一人一人がそのまんまで楽しめるこんなコンサートの必要性をアンケートからも強く感じた。
③ 2016年 第2回ムジカ・シオンコンサート(会場:クレオ大阪中央 セミナー室)
出演者に現役の支援学校の音楽教師も誘い、会場の規模も少し大きくした。出演者の中に、自閉症スペクトラム障害のR 、が加わった。センスのあるドラムを叩き「Sing sing sing」などのドラムソロもこなし、ムジカシオンの一員として大きな拍手をもらった。本人も大満足で大喜びだった。韓国からマジシャン、カヤグン奏者、歌手も出演協力をしていただけ、楽しいパフォーマンスにも大いに盛り上がったコンサートであった。会場は満席で当日券は出せずであった。
④ 2017年 第3回ムジカ・シオンコンサート(会場:大阪クリスチャンセンター)
出演者には第2回に引き続き現役音楽教師、それにプロのギターリストT氏との出会いがあり演奏に加わっていただいた。
個人レッスンで育てていた第1回でゴスペルクワイアでも頑張って歌えたKちゃんが『猫ふんじゃった』の曲で自分はピアノを弾き、それにバイオリン、クラリネット、ウインドシンセが加わり、5人のセッションで出場した。またオープニング演奏では歌うことが大好きなMちゃんが登場。心から自分が楽しんで表現する姿は周りに感動を与えた。Mの素直なきれいな声に、来年はぜひソロで歌ってほしいという声もいただいた。また、3カ所の障害者施設にて音楽療法をさせていただいていたため、その方達も一緒に発表の場を作ることにより音楽を通してひとつとなり楽しめるようリズムセッションでの楽しい参加を企画、出演することができた。
(その頃からK、M、R、Nに加え何人か障害を持っている方が集まって来て共に音楽を楽しむようになってきた。ウクレレを習う人も増えてきた。『君は愛されるため生まれた』の曲を最初に弾けるようになったため“君愛バンド”と名付けられた。)
⑤ 2018年 第4回ムジカ・シオンコンサート主催(会場:阿倍野区民センター大ホール)
君愛バンドがオープニング演奏をつとめた。会場を大ホールにし、今回は施設の方達にも生バンドと共に歌う体験ができるような企画をした。大阪音楽大学の学生オーケストラに声をかけると、快く出演をOKしてくれた。2部はフラッシュモブで会場から出てきて、観客を喜ばせた。生のオーケストラで「明日があるさ」や「勇気100%」などを施設のセッションでも練習を積み重ね、当日は生バンドに踊り歌い大いに楽しんだ。音大生に施設で作った手作りのワッペンや髪留めをプレゼントすると学生みんなが本番でつけてくれ、お互い嬉しい交流も生まれた。学生たちにとっても障害を持っている方たちとの共に作るコンサートは初めてとの事だったが、改めて音楽の繋ぐほっこりした感動の瞬間を見た。フラチームの応援などもあり、出演者も多いコンサートで、約500人の来場をいただいた。
⑥ 2019年 君愛バンドコンサート(会場:クレオ大阪中央セミナー室)
君愛バンドだけでのファーストコンサート。活動場所である教会の皆さん、牧師先生、音響DSM JAPANのみなさん他、いつも君愛バンドを応援くださる皆さんのおかげで今があると、感謝と喜びをお返ししたいコンサートとなった。君愛バンドのメンバーに、健常の小学5年生の女の子も加わって一緒に活動している。また、メンバーの母の2人が一緒にウクレレを弾き出しダンスの好きな母はフリをつけ踊りを教え、手話の得意な母は手話を担当してくれた。親も子もみんな自分の持ってるものを活かし合い、認め合い、楽しい君愛バンドならでは、のコンサートを作ることができた。
『君とぼくの間に』の曲では、愛の花、笑顔の花、歌声の花、喜びの花など会場でも準備していた花を開いてもらい、会場中たくさんの花が咲き温かいコンサートとなった。そして「私たちも素敵な花を咲かせ続けます」と宣言した君愛バンドでした。
⑦ 2020年 第5回ムジカ・シオンコンサート(会場:東成区民センター大ホール)
この回は、4月18日、堺ビック・アイでの『レーナ・マリア・コンサートin大阪』に向け少しでも多くの人々にこのコンサートを伝えたい、というビジョンで開催したコンサート。
出演者もプロのミュージシャンも、韓国からのゲストの方も才能ドネーションとして、ボランティアで出演してくれました。最善を尽くしコンサートでもレーナさんの紹介ビデオを流してドネーションもお勧めした。参加者の入場料はドネーションに当てた。
⑧ 2021年 第6回ムジカ・シオンコンサート(会場:大阪カリスチャペル神路)
2021年1月、東成区神路に大きな吹き抜けの礼拝堂が与えられました。心からに感謝です。
[新しい場所で新しい心で]感謝と喜びを捧げました。コロナ禍の中、開催を迷いましたが、ソーシャルディスタンスを取り、、マスク、消毒にも最善を尽くし、人数を制限して、配信での応援もお願いして行ったコンサートでした。
君愛バンド監修の土屋先生の所属するプロのトリオ[やどかり]がスペシャルステージを務めてくださいました。またLMOのみんなとの共演も、とても貴重な素敵な時間となりました。
⑨ 2021年 第2回君愛バンドコンサート(会場:カリスチャペル神路)
2020年はコロナ禍で開催できませんでしたが、今年はやろう!と決断し、新しい会堂で新しいメンバーも加え、新たな気持ちで楽しんだコンサートでした。Macole[マコル] ゴスペルトリオが出演くださり、ステージを盛り上げてくれました。
たくさんの方々が来てくださり応援くださいました。トーンチャイムとミュージックベルでみんな一つ心となり演奏した『ジュピター』は、聞く人にも感動を与えたようです。いつも感謝いっぱいです。
⑩ 2022年 第3回君愛バンドコンサート(会場:カリスチャペル神路)
2022年5月8日カリスチャペル神路にてコンサートを行いました。今回は、入場料無料とし、席上献金とさせていただき、国際飢餓対策機構を通しウクライナへの支援金といたしました。また韓国、日本で活躍中の歌手、イ•ヒョヌク氏の出演が叶い、賛美の響く素晴らしい演奏会となりました。今年も共に楽しみ、笑顔の、歌声の、喜びの、安らぎの、、花が皆さまの心に、たくさん🌸🌼💐咲くコンサートとなりますよう祈り実践しました。たくさんのお客様が聴きに来てくださり心より感謝いたします。君愛バンドに新しい2人が加えられての本番、また、ビジョンカレッジのメンバーでのダンスも元気いっぱいでした。。